» あかぎれ大弥太-大蛇伝説-「宮崎県民話」

古代の物語

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あかぎれ大弥太-大蛇伝説-「宮崎県民話」

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昔々、今の宮崎県西臼杵郡高千穂町にある祖母山の麓に塩田の太夫という長者が住んでおりました。
長者には花の本という見目麗しき娘がおり、その美しさから多くの縁談話が持ち上がっていました。

長者は我が子を手放すのが惜しいと思い縁談話には良い返事をすることはありませんでした。

秋風が冷たく吹く夜の事です。
立派な出で立ちの男が花の本を訪ねて来ました。

それから男は毎夜毎夜とやってくるようになり次第に2人は思いを通わすようになりました。

心配した長者夫婦は心配して娘に男のことを問いましたが
「どこの誰ともいくら訪ねても教えてくださりませぬ」
と言うばかり。

そんなある時母親は、男の着物に糸がついた針を刺すように教えました。
糸をたぐれば男の居所がわかるというのです。
その夜、早速男の着物の襟にそっと針を刺しておきました。

明くる日、花の本と長者夫婦は糸をたぐって男をおいました。
糸は野を越えて、森を抜け、川を渡りどこまでも続いています。

糸は祖母山の中腹にある岩屋の仲間で続いていました。
花の本は、岩屋の中に向かって
「あなた様を追ってここまで参りました」
っと叫ぶと岩屋の中に入っていきます。

岩屋の中を進んでいくとなんと中には恐ろしげな大蛇が悶え苦しんでいるではありませんか。
大蛇の顎の下を見ると一本の針が刺さっています。
unnamed子供を孕む。その子は九州随一の勇士となる子。その子を守ってくれよ。私は後の世までそなたの子孫が繁栄するように守ることとしよう」
そういうと大蛇は花の本に抱かれながら満足そうに息を引き取りました。

それから直ぐに花の本は元気な男子を出産します。
男の子は大弥太と名付けられてすくすくと成長しました。

大蛇の言うとおり大弥太は成長する度に力強く凛々しくなっていきます。

この多弥太、不思議な事に年中あれが出来ており
大人になると自らあかぎれ大弥太と名乗り立派な勇士になったということです。

その子孫も大蛇の言うとおり繁栄し、
大弥太から五代目は源氏の武将として平家を打ち倒した緒方三郎だということです。


「あかぎれ大弥太-大蛇伝説-」登場人物

<塩田の太夫>
祖母山の麓に住んでいる長者

<花の本>
塩田の太夫の娘で非常に美しく多くの縁談がある。

<男>
花の本の元へ毎夜通う。しかし、その素性は花の本にも伝えていない。

<大弥太>
花の本の息子で九州随一の力自慢。不思議な事に年中あかぎれがある。

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