» コロポックル「アイヌ民話」

近代の物語

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コロポックル「アイヌ民話」

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むかしむかし、北海道はアイヌと呼ばれていた頃がありました。
そしてそこには、人間たちの住みはじめる前から、小さな妖精たちがおだやかに暮らしていました。
彼らはフキの葉の下を住居としていたため、フキを表わす「ココロ二」、下という意味を表わす「ポック」、人を表わす「ル」を組み合わせて、「コロポックル」と称されていました。

コロポックルは、突然やってきたアイヌの民族を受け入れ、友好的な態度を示し、山で取ってきた鹿やウサギ、魚などの獲物をアイヌ民族に贈りものをし、物々交換などもしていました。
その方法は少し変わっており、彼らは姿を見られることを非常に嫌っていたため、夜中にこっそりと窓から投げ入れるという形で行われました。

アイヌの民族は初めこそ怪しんではいましたが、自分たちに好意を持ち、贈り物をくれる小さな妖精たちに感謝をしていました。

そんなある日、好奇心旺盛な一人の若者が、一目コロポックルの姿を見てみたいと考え、彼らが窓に贈り物を投げ込むのを待ち伏せることにしました。
その晩彼らがいつも通り、贈り物を持って現れました。

若者が、これはチャンスだと腕をつかんで家に引きずりこむと、それは美しい婦人の姿をしていました。
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姿を見られたコロポックルは激怒し、
「トカップチ」
と叫び去って行きました。

その後アイヌ民族は彼らを見ることがなくなりました。

去り際に言い放った「トカップチ」には、水は枯れろ、魚は腐れという意味があり、呪いの言葉とされています。

そしてこの言葉は、現在の北海道の十勝の地名の由来になりました。


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