» 加賀の神埼~佐太大神の生誕~「出雲国風土記」

日本神話

日本神話

日本各国の風土記やアイヌ神話、
神社の社伝など古事記や日本書紀では
語られていない日本神話
御紹介致します。

加賀の神埼~佐太大神の生誕~「出雲国風土記」

  • 登場人物
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
まだ評価されていません。

加賀の神埼と言う所に岩屋がある。高さは30メートル程、周囲は900メートル程の大きさで、東と西、そして北に貫通している。

この岩屋は、佐太大神(サダノオオカミ)がお生まれになった場所である。
大神がお生まれになるとき、母神である神魂命(カムムスヒノミコト)の御子、枳佐加比売命(キサカヒヒメノミコト)が大切にされていた弓矢が無くなってしまった。
そこで枳佐加比売命は
「生まれてくる私の御子が麻須羅神(マスラカミ)の御子であるならば、無くなった弓矢よ、出てこい!」
と誓約をされた。

すると、角製の弓矢が水の流れに乗ってきた。枳佐加比売命はそれを手に取られたが、
「この弓矢は私の弓矢ではない」
と、投げ捨ててしまわれた。
すると今度は鉄製の弓矢が流れてきたので、それが側まで流れてくるのを待ち、手に取られた。

これこそが自分の望む弓矢だと得心された枳佐加比売命は、
「ここは暗い岩屋であるなぁ」
と呟いて、岩の壁を戻って来た弓矢で射通された、と言うことである。
加賀の神埼「出雲国風土記

この母神、枳佐加比売命を祀る社がこの岩屋にある。
この岩屋を行き来する時は皆、大声を響かせて行かなければならない。もしもこっそりと行くことがあれば、神が現れて突風が起こり、行く船は必ず転覆すると言う。


「加賀の神埼」登場人物

<佐太大神(サダノオオカミ)>
出雲国二宮である佐太神社の主祭神。猿田彦命と同一神と言われている。

<枳佐加比売命(キサカヒヒメノミコト)>
赤貝を神格化した女神。古事記にも登場し、大国主命を蘇生させた神として有名。
紹介文

お話の評価

ページトップ