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日本神話

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水の種(天真名井)「宮崎県民話」

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天孫降臨の地である槵觸の峯の近くには神代川が流れています。
神代川から槵觸神社を超えて進むと天真名井という大変美しい泉が有ります。

この泉には神代より次のような日本神話が残っております。

昔々、天照大御神の御愛孫である邇邇芸命が高天原より槵觸の峯に降臨されたばかりのお話です。
高千穂で邇邇芸命が水を所望されました。

しかし、高千穂には水が少なくようやく手に入れた水もたいそうまずかったようで邇邇芸命は一口飲むなり
「高千穂の景色は美しいことよ。されどこの水のまずさはなんということであろうか」
と驚かれます。

邇邇芸命は天村雲命に
「再度、高天原に上り天照大御神に報告し水の種を頂いてまいれ」
とお命じになりました。

天村雲命は直ぐに高天原に上り天照大御神に事の次第をご報告しました。
すると、天照大御神は天忍石長井之水を八杯玉鋺に入れて申されました。
天真名井_水の種
「この神聖な水の種を持って地上に降りなさい。この水の八盛を私の御饌料として、もう八盛を天孫の御飯の材として、残りを天忍石水と言って地上の水に混ぜて朝夕の御膳の料としなさい。邇邇芸命に付き従って降りた神々にも飲ませてあげなさい」

天村雲命は水の種を持って地上に下り邇邇芸命に奉告いたしました。
この水の種を混ぜた場所が天真名井です。

それから後、天真名井からは美しい水がこんこんと湧きだし夏でも氷のように冷たい水が沸いているということです。
そのうえ不思議なことにいくら日照りが続いても豪雨が続いても天真名井の水量は変わることがないとのことです。

今でも、高千穂では天真名井の水を飲むと病気が軽くなり、長生きする。
悪人がこの水をすくうと、水が出なくなるなどの言い伝えが残っています。


「水の種(天真名井)」登場人物

<邇邇芸命>
天照大御神の孫で地上に下り地上を治めるいわゆる天孫降臨を行った神様。

<天照大御神>
高天原を治める太陽の神様。邇邇芸命に天孫降臨を命じられました。

<天村雲命>
邇邇芸命に付き従って地上に降臨した神の一柱。
天に登る際には大橋は天孫の道だからと小橋を渡ったことから天二上命、後小橋命という名を邇邇芸命から賜った。

お話の評価

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