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日本神話

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磐長姫と銀鏡神社由来「宮崎県民話」

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神代の昔、瓊々杵命(ニニギノミコト)は日向国の笠沙の御先という場所に来られた際に、美しい少女を見つけられました。少女の名前は木花咲耶姫といいました。

瓊々杵命は姫の父である大山祇神へ、姫を娶りたいと懇望されました。大山祇神はそれはお喜びになり、姫と姫の姉である磐長姫の二人を一緒に瓊々杵命のところへ寄こされました。

しかし、姉の磐長姫は妹の木花咲耶姫と異なり、その容姿が醜かったために父の大山祇神の元へ帰されてしまいました。
磐長姫は醜い我が身を恥じ、自分を返した瓊々杵命を恨みました。ある時、父が出かけられている合間に父から譲っていただいた鏡を手に取られ、自分の顔をまじまじと見るとそこには醜い顔が映っていたのです。
銀鏡神社由来

磐長姫はうとましく思い、鏡を乾の方角へ投げ捨ててしまわれました。

磐長姫は醜い自分の容姿と、現世に愛想をついてしまい、住み慣れた故郷を後にして、米良(めら)山中に向かわれました。

姫は一つ瀬川に沿ってお進みになり、尾泊に到着されました。そして西北の山の頂きから届く霊光を仰がれ、
 「あの光は私の投げた鏡の光です。あの光がある場所が私の住む場所でしょう」
と呟かれて、光が発せられていた山へ到着されたのです。その山は龍房山といい、鏡は頂上の木にかかっておりました。姫は山の南に最初住まわれておりましたが、後に小川という所へ動かれたそうです。

山へ住まわれた磐長姫でしたが、年老い、体が不自由になってしまったことを嘆かれ今の米良神社…姫と父である大山祇神を奉る神社の近くにあった水辺へその身を沈めてしまったのです。その御遺骸は姫の住まわれた山に葬られ、鏡の落ちた場所は白見村といったのを鏡が白銅鏡だったことから銀鏡(しろみ)村を名前を変えました。

そしてこの鏡を御神体として奉っている神社が現在、銀鏡(しろみ)神社といい、磐長姫と大山祇神、後にこの地に縁のあった武将たちによって懐良(かねよし)親王を祀っているのです。

ここからは余談でありますが、この神社で行われている銀鏡神楽は昭和52年(1977年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
これは有名な高千穂の夜神楽などより先に指定されたそうです。


「磐長姫と銀鏡神社由来」登場人物

<瓊々杵命>
木花咲耶姫を娶るが、姉の磐長姫は容姿が醜いとし送り返す

<磐長姫>
容姿を理由に瓊々杵命から父の元へ帰され、嘆き悲しみ故郷を離れてしまう。

<木花咲耶姫>
木花咲耶姫を娶るが、姉の磐長姫は容姿が醜いとし送り返す

<大山祇神>
容姿を理由にニニギノ命から父の元へ帰され、嘆き悲しみ故郷を離れてしまう。

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