» 神武東征 -東征-「古事記 -712年献上 作者:太安万侶 -」

古事記

古事記

古事記は存在する日本最古の歴史書。
上巻は日本神話、中巻は神武天皇から
応神天皇までの記事、下巻は仁徳天皇
から推古天皇までの記事が収られます。

神武東征 -東征-「古事記 -712年献上 作者:太安万侶 -」

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天照大御神(あまてらすおおみかみ)のご子孫でいらっしゃる神倭伊波礼琵古命(カムヤマトイワレビコ)は初代天皇となられるおかたでございます。
さて、神倭伊波礼琵古命には4人兄弟の末っ子でございました。

山幸彦の嫡男である鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズ)と鵜葺草葺不合命の育ての親である玉依毘売が夫婦の誓いを交わして五瀬命(イセツ)、稲氷命(イナヒ)、御毛沼命(ミケヌ)、神倭伊波礼琵古命の4人の御子様をご出産になられました。

三男の御毛沼命は波頭を踏み海の世界よりはるかに遠い常世の国へと旅立ってしまいました。後に荒ぶる神「鬼八」から民を御守りになるのです。
次男の稲氷命も母の故郷である海の国へと旅立ってしまいました。
そこで五瀬命と神倭伊波礼琵古命の2柱で日向の高千穂宮にて政をなさいました。

ある日の事でございます。
五瀬命と神倭伊波礼琵古命は
「この国は西端に寄りすぎている。何処に住めば、天下を平らに治める事ができるだろうか?」
「やはり、もっと東で暮らす事としよう」
とご相談をなさいました。

早速、神倭伊波礼琵古命一行は、高千穂宮を出発して筑紫へと船出なさいました。

一行が豊国の宇佐(※1)に到着いたしますと、この国の宇沙都比古(ウサツヒコ)と宇沙都比売と申す住人に出会いました。
宇沙都比古たちは足一騰(あしひとつあがり)宮を造り神倭伊波礼琵古命一行を歓迎致しました。

豊国をご出立されると次に岡田の宮(※2)に1年滞在され、続いて多祁理(タケリ)宮(※3)に7年、吉備高島宮に8年致しました。

それからさらに東へ向かい早吸門(ハヤスイノト※4)を渡ろうとしてますと亀に跨り鳥が羽ばたくような動作で釣りをする人に出会いました。
古事記より神武東征
神倭伊波礼琵古命は不思議に思い尋ねます。
「そなたは何者か?」
すると、「私は国津神の宇豆毘古(ウヅヒコ)と申します」と答えが帰って来ました。
神倭伊波礼琵古命続けます。
「ならば、そなたは海路には詳しいか」
「海路は詳しく存じております」
「しからば、私に支えてくれないか」
「仕え奉りましょう」
神倭伊波礼琵古命は船棹を引き出して宇豆毘古を船に引き上げ、槁根津日子(サオネツヒコ)と名を与えました。
こうして、槁根津日子は神倭伊波礼琵古命のご一行にお供することになったのです。
(※1)現在の大分県宇佐市付近、(※2)現在の福岡県遠賀郡付近、(※3)現在の広島県安芸市付近、(※4)明石海峡 異説あり

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