» 黒姫伝説-黒竜との約束-「長野県民話」

中世の物語

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黒姫伝説-黒竜との約束-「長野県民話」

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若者は次の日も次の日も幾ら城の警備を固めても政盛に許しを請いに現れました。
その一途な姿にいつからか若者に心惹かれて行きます。若者が現れて100日がたち政盛は「私が馬に乗り城の周りを21周る。それについてこれたなら黒姫をやろう」と若者に約束をしました。

明くる日、約束通り政盛は馬で若者は自らの足で城の周りを走りました。若者は黒龍の化生とはいえ、人の姿では直ぐに疲れてしまい。黒龍の姿になって政盛を追います。
すると、各所に逆植えに刀が備えられており、地を這う龍はこの刀によって見るも無惨に切り裂ました。政盛の計略でした。それでも黒龍はめげる事無く死ぬ思い出21周走り終えます。

「約束…どおり…姫君を…」
「化物ごときが可愛い姫を嫁にするなどと、身の程を知れ」
政盛は、刀を抜くと黒龍に切りつけました。「たばかりおったか人間め、礼をつくした返答がこれか!」と黒龍は激怒したちまち天にかけの盛りました。
「この上は湯の山四十八池を切って落とさん」という声を最後に黒龍は姿を消してしまいます。
するとたちまち黒雲が現れ大嵐となりました。黒姫は容赦の無い雨風に村の民が洪水に飲み込まれうようす見るとすぐさま政盛元へ向かい「黒龍は父との約束を守ったではありませんか。これでは龍がかわいそうでございます。」と責めます。
大沼池の黒龍-姫の杯-
それから護身の鏡を空に投げ上げ黒竜の心を静めようとしました。すると黒雲と共に黒竜が現れ背に黒姫を乗せ、鏡に導かれるままに五つの山の中で一番美しい山の頂まで飛んでいってしまった。
山の頂からは荒れ果てた村々の姿が見えます。「約束を破ったのは我が父、なぜ罪もない民を…あんまりではないですか」と黒龍を責めます。黒竜は涙を浮かべ「許して下さい。人間に裏切られたと思った時、我を忘れてその身を怒りに任せました。しかし、姫の優しい心に触れて我に戻る事ができました。」そう弁明すると
許しを得て、以後黒姫と黒竜は誌や幸せに過ごしたといいます。

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