「万葉集」より桜児を、イラスト付きでご紹介。「春さらば 挿頭にせむと 吾が思もひし 桜の花は 散りにけるかも」「妹が名に 懸かせる桜 花咲かば 常にや恋ひむ いや年のはに」。これらの歌には、ある少女の哀しい物語が隠されています。「――嗚呼、どうしたら良いのかしら」
多武峯縁起絵巻「山背自経」をイラスト付き現代語訳でご紹介。聖徳太子の御子である山背大兄王は、朝堂の実力者、蘇我入鹿の襲撃に遭う。戦うことを良しとせず死の途についた山背大兄王とその一族の最期を仏法の奇跡が彩った。
2人の皇子と根日女の恋の物語を挿絵付きでご紹介。意奚と袁奚という2人の皇子が播磨国へ落ち延びられた時のこと。皇子たちは見目麗しき姫「根日女」に心を奪われてしまうのです。
岩手県民話をイラスト付きでご紹介。長者の妻は欲深い女でした。そんな妻はある日、大蛇の姿へと変わり、毎年作物を荒らすようになりました。困った村人たちは、順番に娘を生贄として捧げますが、一人娘を手放したくなかった男は、遠く肥前の国から佐夜姫という娘を買い、生贄に捧げることにしたのです。
菅原孝標女『更級日記』より竹芝伝説を挿絵付きでご紹介。武蔵国(むさしのくに)には紫草が生えていると聞いていたのに、実際、目に映った景色はそんな優雅さの欠片もない。けれど、その茂みの中を踏み分けて行くと、しばらくして「竹芝」という寺が目に入った…
多武峯縁起絵巻「懐妊霊夢・鎌足誕生」をイラスト付き現代語訳でご紹介。藤原氏の始祖である大職冠・鎌足は推古天皇22年8月15日、大和国高市郡大原にある藤原の屋敷で生まれた。
清見原天皇と大友皇子と合戦のこと「宇治拾遺物語(十五巻・一)」
「宇治拾遺物語」の現代語訳をイラスト付きでご紹介。大友皇子が自分を殺そうとしていることを知った春宮は、たった一人で北を目指す。山城国、志摩国と渡り、美濃国へたどり着くが、先回りしていた大友皇子の使者によって渡し船が隠されてしまう。春宮は川で洗濯している女に助けを乞うがーー
宮崎県民話「あかぎれ大弥太-大蛇伝説-」をイラスト付きでご紹介。祖母山に住む長者の娘、花の本の元にある夜から男が現れるようになります。素性の分からない男の着物の襟に糸のついた針をさし、次の日糸をたぐって行くと山奥の岩屋に続いていました。
「御伽草子」より、日本三大悪妖怪に名を連ねる大悪狐「金毛白面九尾の狐」の伝説です。鳥羽院の前に現れた絶世の美女、玉藻前。院は彼女に寵愛を注ぐも、病に倒れてしまう。陰陽師、安倍泰成が見た病の原因とは……。